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心肺蘇生はいつ止めたら良いのか
前回の心肺蘇生だったので、ついでのちょいと調べてみました。

新人の時に救急外来で思ったことの1つです。こんなこと国家試験に出ませんよね。
救急外来の研修医では指導医の先生に、「これで駄目なら止めよう」と、声をかけてもらっていましたが、
実際自分が決めるとなるとどんな情報を元に止めたらいいのでしょうか?

最初に有名なカーラーの救命曲線(Wikiへ)やドリンカーの救命曲線です。

心停止から3分で死亡率が5割、10分でほぼ100%です。
救急車を呼んで現着まで8.2分、呼んでから医療機関まで37.8分
(救急救助の現況 平成24年版。でもデータはH23年度。
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/kyukyukyujo_genkyo/h24/01_kyukyu.pdf:p36参照)
蘇生せず、救急車を呼ばなきゃと思う時間までに2分ほどあれば、蘇生する科学的根拠はなくなってしまいます。
また、目撃者が居ない場合、恐らく時間が経っているだろうと推測される場合、
蘇生はほぼ困難と言って良いでしょう。
家族が何もせず、「心停止なので蘇生してください」と病院に連れてこられても、まず難しいでしょうね。

次に論文をご紹介。
数件論文を読みましたが、これが一番まとまっていると思います。
Termination of resuscitation in the prehospital setting for adult patients suffering nontraumatic cardiac arrest. National Association of EMS Physicians Standards and Clinical Practice Committee.
1.目撃されていない心肺停止で6分以上CPRされていない、8分以上除細動されていない場合蘇生を止める
2.最低20分はCPRやACLSを行うべきである
3.心室細動や心室粗動ではなく、心静止、無脈性電気活動である場合は院外での死亡を強く考える

などが記載されています。

目撃者が居ないと致命的になる
という論文もありますね。
Validation of a universal prehospital termination of resuscitation clinical prediction rule for advanced and basic life support providers.
その他、
除細動が出来ない波形であること
ACLSを行なっても循環が改善しないこと

これが中止基準にあがっているようです。

ACLS下での蘇生率が下がっていくグラフかなんかがあれば、
もっと分かりやすいのですが、そこまでは探せませんでした。。。

以前、救急隊から心停止の第一報が入ってから、30分近く搬入されないところで働いていたときは、
蘇生できたのは1人/年だけでした。(総数が言えないのでなんとも言えませんが)
立地的に倒れたらそれまでな場所もありますよね。


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[2013/05/09 18:42] | 救急 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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